睡眠時無呼吸症候群(SAS)




症状について

睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは 睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群は、睡眠不足や昼間の眠気、起床時の頭痛、体重の増加などを引き起こします。
睡眠中に無呼吸が起こると身体に取り込まれる酸素量が不足します。低酸素の状態が毎晩、しかも年単位で起こり続けると、狭心症や心筋梗塞といった心臓や血管の病気、また高血圧や糖尿病など多くの生活習慣病にも関連します。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome : SAS)とは、寝ている間に何度も呼吸が止まり、夜間に十分な呼吸ができなくなる病気です。

他にも、身体が低酸素状態となる度に脳は強制的に目を覚まし、深い睡眠が得られず、結果として睡眠の質が悪くなります。
十分な睡眠時間を取っていても熟睡感が感じられず、昼間の眠気に繋がり交通事故を引き起こす原因にもなります。
睡眠時無呼吸症候群の人が交通事故を起こす頻度は健常者の7倍、一般ドライバーの約2.5倍と言われ、重症になればなるほど事故率が高くなることが報告されています。
症状
いびき
狭くなった気道が振動することによって⽣じる呼吸⾳です。 症状 いびき

⽇中の強い眠気・熟睡感がない
呼吸が⽌まる度に脳は⽬を覚ますため、睡眠の質が悪くなります。
寝ているつもりでも⼗分な睡眠・休息は取れていないのです。
症状 日中の眠気

倦怠感・やる気が起きない等、作業能⼒の低下
脳は、眠ることでしか休息できません。
⼗分な睡眠が取れないと、活⼒の低下や集中⼒の維持が難しくなります。
症状 作業能率や集中力の低下

夜間のトイレ回数が多い
通常、寝ている時は副交感神経が優位となります。呼吸が⽌まり脳が休めない状況になると、交感神経が優位となり、尿が⽣成されやすくなります。
また、無呼吸の影響で利尿ホルモンの分泌が増え、夜間のトイレの回数が増えます。


原因
睡眠時無呼吸症候群の原因の⼀つとして、肥満が挙げられ、SAS の患者さん全体の 60%以上に⾒られます。気道の周りや⾆に脂肪が蓄積することで、閉塞が起きやすくなり呼吸が弱くなったり、⽌まったりします。
ただし、SAS は肥満の⼈だけに⾒られる疾患ではありません。痩せている⼈でも、下顎が⼩さい⽅や、扁桃腺が⼤きい⽅、⾼齢の⽅にも起こります。
SASの原因
ただし、SASは肥満の人だけに認められる疾患ではありません。やせている人でも下顎が小さい人や扁桃腺が大きい人、また高齢者の人などでもSASは起こりやすくなります。


⽇常⽣活では次の内容に気を付けましょう!
睡眠時無呼吸症候群には個⼈差があり、睡眠薬の使⽤には注意が必要です。
薬の作⽤で、気道が塞がりやすくなることがあるため、内服の際には担当医に相談しましょう。
特に寝酒や喫煙なども気道を塞がりやすくするため、控えてください。
また、⽇頃からの⾷⽣活や運動に気を付け、肥満の予防や解消を⼼がけましょう!


検査について
簡易検査
夜間、呼吸が⽌まる無呼吸・呼吸が弱くなる低呼吸の有無を判定する簡単な検査です。
ご⾃宅で検査を⾏います。
この検査で無呼吸や低呼吸が認められた場合に精密検査(睡眠ポリグラフィー検査)が必要となります。
SASの簡易検査
睡眠ポリグラフィ検査(PSG)
睡眠状態と呼吸状態を併せて判定する専門的な精密検査です。
1 泊の⼊院検査となり、脳波・酸素レベル・体位・⼼電図などのセンサー類を体に取り付けて睡眠中の無呼 吸の状況を正確に検査します。この検査で、睡眠時無呼吸症候群の診断および重症度の判定を⾏います。
治療の種類
CPAP療法
⿐にマスクを当て、空気を送り込むことで気道の閉塞を防ぎます。
世界的にも安全性と治療効果が確認されており、現在、睡眠時無呼吸症候群の中等症〜重症の患者さんは、この治療法が第⼀選択となります。
使⽤⽅法や継続して治療ができるよう、当クリニックで丁寧に指導しております。
当院では、CPAP の治療を受けられる⽅は、原則毎⽉ 1 回の定期外来受診が必要となります。
             
治療について CPAP療法
歯科装具(SAS ⽤マウスピース)
無呼吸の程度が軽症の場合、SAS 専⽤のマウスピースを使⽤した治療法があります。
下顎を上顎よりも僅かに前へ出るよう噛み合わせを調整し、気道を広げます。
この治療法は専⾨の⻭科医療機関にご紹介し、作製をお願いすることになります。
場合により CPAP 治療が合わず使⽤できなかった⽅にも、第⼆選択の治療法としてご案内する場合が あります。
治療について 歯科装具
その他・外科治療
無呼吸が⽣じる部分が明瞭であった場合、その適⽤の可否が考慮されます。
レーザー治療を⾏われることがありますが、全ての患者さんに適⽤となる治療ではありません。
治療について 外科治療
診断・検査の流れ
診断・検査の流れ